東京の森林

東京の森林

東京の約4割は森林が占めており、その面積は約79,000haに及んでいます。そのうち、多摩地域には約53,000haの森林があり、山間地にはスギ・ヒノキ等の人工林や、亜熱帯性針葉樹林・落葉広葉樹林等で構成される天然林が、市街地に近い丘陵地には多様な樹種が見られる雑木林等が広がっています。
また、島しょ地域には約26,000haの森林があり、大部分が天然林で、島ごとに特徴ある景観を形成しています。

東京の代表的な木

昭和30年代を中心に行われた拡大造林により植栽された「スギ」、「ヒノキ」が東京の森林の大部分を占めています。

スギ(杉)

桃色から濃赤褐色の心材と白色の辺材とにはっきり分かれています。比較的成長が早いことから年輪がはっきりとしていて幅が広く、日本産の針葉樹の中では、やや軽く軟らかい材質です。
建築材、家具、包装、割箸など用途が広い木材です。
東京の人工林の約65%がスギ林です。

ヒノキ(檜)

淡赤色の心材と白色の辺材とに分かれていますが、その差ははっきりしていません。年輪がはっきりしていなくて幅が狭く、肌目が細かく均質で滑らかです。
特有の芳香があり、建築材、建具、彫刻、風呂桶などスギと並んで用途が広い木材です。
東京の人工林の約25%がヒノキ林です。

東京の森林の現在

拡大造林の実施により、多摩地域の人工林は、木材として利用可能な50年生以上の森林が約5割となる一方で、20年生以下の若い森林が極端に少ない偏った林齢構成になっており、育てる時代から伐採して利用する時代を迎えています。
森林は、若くて成長が盛んな時期に多くの二酸化炭素を吸収しますが、高齢になるとその機能は低下します。
また、スギは30年生を超えると雄花からの花粉飛散量を増加させるため、花粉症の大きな要因となっています。

花粉の少ない森づくり

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