TOKYO★ブランド 農畜産物

ここでは、味自慢・香り自慢の東京で育成された農畜産物をご紹介します。
その多くは、〔公財〕東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究センターで開発や改良されました。

  1. 東京生まれの新しいキウイフルーツ「東京ゴールド」誕生(農業)
  2. 生育旺盛、高品質なウド新品種「都香(みやか)」(農業)
  3. 早生で着色の良い完全甘柿「東京紅(とうきょうべに)」(農業)
  4. 香りのよいシクラメン「さわや香ミディ」「おだや香」「はる香ミディ」(農業)
  5. 産卵率を向上させた「東京うこっけい」(畜産)
  6. 東京の新しい銘柄豚「TOKYO X」(畜産)
  7. アジな鶏肉「東京しゃも」(畜産)

1.東京生まれの新しいキウイフルーツ「東京ゴールド」誕生

東京生まれの新しいキウイフルーツ「東京ゴールド」

東京都農林総合研究センターと生産者で育成したキウイフルーツ「東京ゴールド」が、平成25年7月に農林水産省に品種登録されました。

品種登録を契機に、今後は東京の新しいブランド果樹を目指して生産を増やし、多くの都民の皆様に味わって頂けるよう取組を進めていきます。

「東京ゴールド」の特徴

  • 果肉は黄色で甘みが強く、果心部は黄白色をしています。
  • 肉質はやわらかで、甘みが強く、ほどよい酸味です。

2.生育旺盛、高品質なウド新品種「都香(みやか)」

生育旺盛、高品質なウド新品種「都香(みやか)」

ウドは、東京を代表する伝統的ブランド野菜であり、江戸時代から北多摩地域を中心に生産され、今では、立川市、国分寺市、小平市が主な産地となっています。歯ごたえを失わず柔らかく生産する軟化技術は、全国でもトップレベルにあり、市場から高い評価を受けています。

東京都農業試験場が選抜した「都香(みやか)」は、生育や根株の太りがよく、芽数が多い生産性の高い品種で、軟化物は草姿よく、真白に柔らかく仕上がります。

※現 東京都農林総合研究センター

3.早生で着色の良い完全甘柿「東京紅(とうきょうべに)」

早生で着色の良い完全甘柿「東京紅(とうきょうべに)」

市場出荷されている甘柿の品種は、全国的に「次郎」や「富有」が主力です。東京でもこれらの品種を多く栽培してきましたが、都内産の独自性を出すため、これら既存品種と収穫期の競合しない新品種「東京紅」を育成しました。

収穫期は10月下旬で「次郎」「富有」より10日前後早く、甘柿が都内小売店に多く出回る前に収穫できるので、都内での直売に適しています。

果実が大きく、橙色で色鮮やか、甘みが強く、緻密な肉質の甘柿で、現在、直売所を中心に販売されています。

「東京紅」は平成17年2月7日に品種登録されましたが、平成24年2月7日をもって登録料の納付(追納)を行わないこととしました。これに伴い「東京紅」の種苗(穂木等)については、自由に移動・配布することが可能となりますが、この際必ず「東京紅」の名前を使用(種苗法第22条第1項)するようにしてください。

詳しくはこちらから

4.香りのよいシクラメン「さわや香ミディ」「おだや香」「はる香ミディ」

香りのよいシクラメン「さわや香ミディ」「おだや香」「はる香ミディ」

はる香ミディ

東京の鉢花を代表するシクラメンは、都内で年間約27万鉢が生産されており、都民の皆様から大変喜ばれています。

東京都農林総合研究センターでは、香りが良く鑑賞性も高い、新しいタイプのシクラメンを開発し、平成23年までに3品種が品種登録されました。

「さわや香ミディ」は淡いピンク花で甘い香り、「おだや香」はあざやかな赤紫花でグリーンフローラルな香り、「はる香ミディ」はピンクの覆輪にレースのようなフリンジが入った可愛らしい花で、ウッディフローラルな香りが楽しめます。

3品種とも、従来のシクラメンに比べて生育が旺盛で、夏の暑さに強く、株がコンパクトにまとまります。また、初秋から冬にかけて咲き続けるので、長く観賞することができます。
香りシクラメンは、都内生産者が栽培ハウスで直売を行っています。

詳しくはこちらから

5.産卵率を向上させた「東京うこっけい」

産卵率を向上させた「東京うこっけい」

烏骨鶏は江戸時代に中国から渡来したといわれており、愛玩用として飼育されたほか、漢方薬として卵や肉が利用されてきました。

この烏骨鶏、年間50~80個程度しか卵を産みませんでした。東京都畜産試験場では、平成3年より、「東京うこっけい」の研究を進め、年間190個程度まで卵を産むようになりました。
※現 東京都農林総合研究センター

最近の研究により、採卵を終えた「東京うこっけい」を飼い直すことにより、ハム等加工品の原料として活用できることが明らかになりました。

「東京うこっけい」は都内各地で飼育され、直売を中心に卵が販売されています。

詳しくはこちらから

6.東京の新しい銘柄豚「TOKYO X」

東京の新しい銘柄豚「TOKYO X」

TOKYO Xは、平成9年に東京都畜産試験場が開発した新しい豚で、その特徴は、霜降りの柔らかい肉質やジューシーな味わいにあります。また、より安全に配慮した飼料や飼育環境のもとでじっくり育てるなど、生産体制にも細心の注意が払われています。この豚は、生まれる子供の数が少なく、神経質なため、きめ細かい飼育管理が可能な中小規模の養豚農家に適しています。
※現 東京都農林総合研究センター

TOKYO Xの精肉は、生産者と流通業者との契約による品質管理のもと、都内のデパートや小売店で販売され、美味しい豚肉の代名詞ともなっています。行政・生産者・流通業者が連携して、ブランドづくりを進めたTOKYO Xの成功は、特産品開発の見本としても注目を集めています。

現在、年に9,000頭程度流通しています。

詳しくはこちらから

7.アジな鶏肉「東京しゃも」

アジな鶏肉「東京しゃも」

「ブロイラーだけでなく、おいし~い鶏肉を食べてみたい」という多くの人の声に応えて、東京都畜産試験場で開発されたのが東京しゃもです。
※現 東京都農林総合研究センター

軍鶏は、けんか鶏として有名ですが、胸などの筋肉が発達し、味がよく、昔から鍋料理などにも利用されてきました。この軍鶏の闘争性をなくし、これに他の品種を交配し、完成したのが「東京しゃも」です。

味にこだわったアジな鶏「東京しゃも」、都内で毎年20,000羽程度生産され、都内の有名な鶏料理店などに出荷されています。

詳しくはこちらから