農地と農業の担い手

東京の農地

 東京の農地面積は、2021年現在6,410haとなっており、これは東京都の総面積の2.9%に相当します。その内訳は、畑が73.8%、樹園地が22.6%、水田が3.5%となっています。

 2011年からの10年間で、1,190 ha(減少率15.6%)の農地が失われています。

 農地の地域別分布をみると、2021年現在区部が7%、多摩地域が76%、島しょが17%となっています。多摩地域のなかでは、北多摩地域の割合がいちばん高く、33%と都全体の3分の1強を占めています。構成比の推移をみると、区部の構成比の減少が他地域の減少より大きく、市街化区域内の農地の減少が進んでいます。

農地面積の推移(東京)


資料 農林水産省「耕地及び作付面積統計」※端数処理により、合計が一致しないことがある。

農地面積の地域別構成比の推移(東京)

資料 農林水産省「耕地及び作付面積統計」※端数処理により、合計が一致しないことがある。

東京の農家数

 東京の農家数は、2020年1月1日現在9,567戸となり、調査依頼1万戸を割り込みました。この30年間でほぼ半減、10年間で27%減少しています。
 営農形態別の構成比をみると、販売農家数は4,606戸(構成比48%)、自給的農家数は4,961戸(構成比52%)で、それぞれ全農家戸数のほぼ半数ですが、販売農家より自給的農家が上回りました。

都内農家戸数の推移

資料 農林水産省「農林業センサス」

※令和2年の構成比割合は、自給的農家と販売農家

(専業農家、第一種・第二種兼業農家を含む)

基幹的農業従事者の年齢別構成比

 基幹的農業従事者の年齢別構成比の推移をみてみると、60歳以上の割合は1990年の50.3%に対し、30年後の2020年には68.8%に達しており、加えて、30歳未満の若年層の割合は1.4%と極めて低くなっています。また、農業従事者の平均年齢をみると、農業従事者全体では65.6歳となっており、10年間で1.5歳上昇と農業従事者の高齢化が進行しています。今後、東京の農業を存続、発展させていくうえで、若年増の農業の担いを確保育成することが大きな課題となっています。

資料 農林水産省「農林業センサス」